ADAMをコントローラとして使用する  
  GCLとは何か?  
 

GCL(Graphic Condition Logic)はADAM-6000シリーズの特徴の一つで、入力から論理的計算をする制御機能を付加します。
ユーザーは、アドバンテックのホームページから自由にダウンロードできるAdamApax.NETユーティリティーのグラフィカル設定環境を介して、制御ルールの定義を行い、定義したルールをADAMに記録(ダウンロード)することができます。

設定画面


その後、このADAMは、あたかもスタンドアロンコントローラであるかのように、定義されたルールを自動的に実行します。
AdamApax.NETユーティリティの設定環境において、
4つのグラフィックアイコンが4つのステージ <入力,ロジック,実行,そして出力(下記の図参照)>のルールを示しています。 
各ADAMには、16通りのルールの定義を行うことが可能です。ユーザーがそれぞれのアイコンをクリックすると、各ステージを設定するためのポップアップウィンドウが開きます。
そして全ての設定が完了した後は、ダウンロードボタンをワンクリックするだけで、
ロジックを設定したいADAMに定義したルールをコピーすることが可能です。

 
   
完全にグラフィカルな設定環境  
 
テキストベースのロジック設定ユーティリティとは異なり、
AdvantechのGCLは直観的でわかりやすい、グラフィカルな設定ユーティリティです。 
アイコンをクリックするだけで、全ての設定は表示されるポップアップウインドウで簡単に行うことが可能です。
またGCLは、操作が簡単なだけではなく、とても強力な機能を備えています。


 
ローカル出力とリモート出力両方をサポート  
  I/Oモジュールの出力(デジタル出力、アナログ出力、カウンターとパルス出力など)先を定義する時、
ユーザーはローカルモジュール(同じモジュール)かリモートモジュール(別のモジュール)のどちらかを選択することができます。

 
   
カスケード・ロジック  
 

1台のADAMには16のルールが定義できますが、あるルールの出力を、別のルールの入力にすることができます。
つまり、複数の異なるルールを組み合わせて使うことが可能です。
GCLはこのようなカスケード・ロジックと呼ばれる機能を提供します。
そして異なるルールの組み合わせは、入力の数を増やすことも可能です。
下図のように、 ルール1とルール2をルール3と組み合わせることで、ルール3の入力の数は3つから7つになります。
ユーザーは、アプリケーションの必要条件を満たす複雑なロジックを定義することも可能です。

 
   
分散型のカスケード・ロジック  
  あるルールを同じADAM内の入力として使える事は説明しましたが、別のADAMのルールの入力として使用することもできます。
これにより複数のEthernet I/Oモジュールを統合して一つの完全なロジックシステムとして使うことも可能です。
 
   
フィードバック機能  
  ルールの出力を同じルールの入力に設定することが可能です。
これにより、ハードウェア結線の必要なくGCLフィードバック回路を実現することができます。
下記の例では、ルールの3番目の出力が3番目の入力に結線されています。
これにより、出力の値が入力の値として使用されます。
 
   
 
 
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