RAIDとは?
RAID (Redundant Array of Independent Disks) は、複数のハードドライブを結合して 1 つのストレージユニットにすることができるデータストレージ技術です。データは必要とされる冗長性とパフォーマンスのレベルに基づき、複数の方法または RAID レベルのいずれかで、ドライブ間に分散されます。RAID レベルは評価ではなく、機能性の分類です。異なる RAID レベルは特定の I/O 環境に基づきパフォーマンス、データ可用性、データ整合性において大きく異なります。すべてのユーザーにとってパーフェクトな 1 つの RAID レベルが存在するわけではありません。
RAIDの種類およびアプリケーション
RAID ソリューションを選択するとき考慮する必要がある事項はいくつかあります。
- パフォーマンスおよびアプリケーション要件:リード/ライトパフォーマンス、耐障害性、データ冗長性は、アプリケーションに適した RAID ソリューションを選択するときに考慮される主な要素です。(表 1 を参照)
- ハードディスクドライブの容量および RAID カードの拡張性:RAID カードによっては、最大 256 の SAS/SATA ハードドライブを接続できるもの、わずか 4 つのハードドライブしか接続できないものなどがあります。RAID ソリューションで使用できる HDD の数、および将来的なストレージにどのくらいのディスク領域が必要となるかは、RAID カードを選択するときに考慮される 2 つの決定的なポイントです。
- キャッシュ保護:キャッシュ保護機能は追加のバッテリーパックを使用することで RAID カード上のキャッシュメモリを保護します。一部の RAID カードのみがキャッシュ保護に対応しています。停電によるデータ損失を許容できない企業には、RAID カード上のキャッシュ保護が不可欠です。
- コスト面:コストとパフォーマンスには密接な関係があります。一部の企業にとってはコストよりもパフォーマンスが重要である場合もありますが、コストが懸案事項である場合、RAID ソリューションの実装時にコストとパフォーマンス間のバランスを知ることが非常に重要となります。
Table 1
RAID レベル |
1 |
5 |
10 |
耐障害性 |
あり |
あり |
あり |
物理ドライブ容量使用状況 |
50% |
67% |
50% |
リードパフォーマンス |
非常に高い |
優れている |
非常に高い |
ライトパフォーマンス |
非常に高い |
高い |
非常に高い |
最少ドライブ数 |
2 |
3 |
4 |
アプリケーション |
シンプルなシステムバックアップとデータ保護 |
- 汎用ファイルサーバー デ
- ータベースアプリケーション
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高パフォーマンスときわめて高い信頼性がシステムに必要とされる |
画像 |
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